サロンメニューにおいて1番シェアが高いのが「ヘアカラー」です。ただ、近所のお店を覗いてみると、
同じようなヘアカラーメニューが展開されていますよね?では、あなたはヘアカラーにおいてどのように他店と
差別化を行っていますか?高発色?質感?色持ち?認証マーク?様々な提案があるかと思いますが、重要なのは
付加価値です。お客様の目線になって考えることできていますか?
現役研究者が美容師をしているあなたに「絶対知っておくべきヘアカラー」を教えたい。現場で即役に立つ、今すぐ活用できるオンラインで週30分で理解できるように無料で教えます!
では、早速やっていきましょう!
目次
1.サロンで使用しているヘアカラーの種類
2.絶対知っておくべきヘアカラーはコレ!
3.まとめ
1.サロンで使用しているヘアカラーの種類
まず、一般的なヘアカラーリングの種類は以下のようになっています。
サロンで使用しているものは半永久染毛料(ヘアマニキュア・カラートリートメント)、酸化染毛剤(ヘアダイ・
ファッションカラー・グレイカラー)、脱染剤(ヘアブリーチ・ライトナー)・脱染剤(ヘアブリーチ)などが良く
使われます。
「半永久染毛料(ヘアマニキュア・カラートリートメント)」
ヘアマニキュアはもともとアメリカでセロフェンと呼ばれていましたが、日本で名前の公募が行われ「マニキュア」
という名前が定着しました。酸性染料というマイナスの電気を帯びた染料が使用されており、自然光があたるととても
きれいなベールが表現できるヘアカラーです。
メリットはとてもクリアな色みを表現できることやジアミンアレルギーの方でも使用できることで、デメリットは
頭皮にや手に染色されやすく、黒髪では色を感じないなどがあります。
「酸化染毛剤(ヘアダイ・ファッションカラー・グレイカラー)」
海外ではヘアダイという呼ばれ方をしていましたが、ヘア(髪が)ダイ(死ぬ)という名前の印象を変えたくて、
山口波砂夫先生が「ヘアカラー」という名前を提案されました。今では、サロンで最も多く使用されています。
酸化染料という反応型の染料が使用されており、発色と脱色を同時に行うことができるヘアカラーです。
メリットは明るさと色の濃さを選択できかなりの色の表現幅がデリくことです、デメリットはジアミン染料を
使用されておりジアミンかぶれを起こす可能性があり必ずパッチテストを行うことが義務付けられています。
「脱染剤(ヘアブリーチ・ライトナー)・脱染剤(ヘアブリーチ)」
「ヘアブリーチ」は髪を脱色する作用があります。「ライトナー」とは一度ヘアカラー剤で染めた髪を脱染
(染料を取り除く)や、一定の明るさまでになるように調節したものです。髪の内部のメラニン色素を分解・脱色して
髪色を明るくします。酸化染料などの染料は含まれてませんのでジアミンアレルギーの心配はありません
(ブリーチ反応による頭皮への刺激はあります)。
メリットは髪の毛の色を明るくすることですが、デメリットは縮毛矯正と並ぶダメージが起こりやすいことです。
必ず、必要な技術を学びましょう。
2.絶対知っておくべきヘアカラーはコレ!
絶対知っておくべきヘアカラーを3つ紹介します。
1.ジヒドロキシインドール
2.ムクナプルリエンス種子エキス
3.デミパーマネントカラー
1.「黒髪メラニンの元(ジヒドロキシインドール)」だけで染める次世代白髪染め。
黒色色素メラニンはメラニンの1つ前の状態がチロシナーゼという酵素により勝手に反応が進んで作りだされます。
なので、メラニンの1つ前の状態で止めるということはとても難しく、工業的に成功させた例はありませんでした。
そこで、月桂冠総合研究所がメラニンになる前の成分を作る反応の速度だけを高めることでメラニンの1つ前の状態を
蓄積させることができると考え、様々な検討を行いドーパクロムを蓄積させることに成功しました。そして、
ドーパクロムから脱酸素条件下において、pHを中性付近に保つことで、ドーパクロムのほぼ全量をメラニンの1つ前の
状態であるジヒドロキシインドールに変換させることに成功しました。
黒色色素メラニンは分子量が小さいため髪などに浸透できず、そのままでは髪を染色することができません。
一方、分子量が小さいジヒドロキシインドールは、毛髪表面付近で集合体を形成しながら、表層(キューティクル)に
定着する性質があるため染色します。
ジヒドロキシインドールを使用した「リライズ」の特徴や染色性はこちらから!
https://www.kao.co.jp/rerise/
研究の目線でCHECK!
「リライズ」全成分表示
調査したところ、花王 リライズのpH:10くらいでした。注目したいのは「エタノール」と「エタノールアミン」です。
どちらも浸透させたい成分を髪の中に入れる時によく使われる成分です。
特に「エタノールアミン」はファッションカラーなどにも含まれるpHをアルカリ性にできるもので、キューティクルを
開きジヒドロキシインドールの浸透性を高めるのが狙いです。
2.「ムクナプルリエンス種子エキス」で染める次世代白髪染め。
先ほどの項目にも書きましたが、ドーパはチロシナーゼという酵素があるとドーパクロムに酸化され、自己重合反応が
進みメラニンになります。ムクナプルリエンス種子エキスは日本ではハッショウマメと呼ばれるマメ科植物で、
アーユルヴェーダにおいては薬用植物の1つです。L-ドーパはアミノ酸の一種であるチロシンの誘導体で、この成分が
非常に多く含まれています。この成分を利用して白髪を徐々に黒髪へ変化させるという商品が発売されてます。
ムクナプルリエンス種子エキスを使用した「TRUE COLOR RESTORER」の特徴や染色性はこちらから!
https://www.myhairprint.com/pages/color-restorer
研究の目線でCHECK!
「TRUE COLOR RESTORER」全成分表示
海外の商品なので日本の化粧品では使用できない過酸化水素水が配合されています。特別珍しい原料は配合されて
いませんが、「ムクナプルリエンス種子エキス」を酸化させることで白髪に色を入れるという商品です。今後、日本
でも発売される可能性がある商品です。
3.「半永久染毛剤(デミパーマネントカラー)」で染めるヘアカラーです。
半永久染毛剤(デミパーマネントカラー)は日本ではほぼ使用されていませんが、「トナー」と聞くと使用したことが
ある美容師さんも多いのではないでしょうか?整理するためにも表に無理やりあてはめましたので、確認してみてください。
どこに属するかというと半永久染毛剤と表現することが最も近いのではないでしょうか?永久染毛剤と同様に酸化染料
という反応型の染料が使用されていますが、発色のみ行うことができるヘアカラーになります。脱色はアルカリ剤が
ほぼ配合されていないので行われません。
メリットは非常に短時間で色みを入れることが可能※(最短10分)でダメージが永久染毛剤と比較すると1/9ととても
少ないのでダメージを気にする人には最適です。デメリットは永久染毛剤と比較すると色モチは悪い(色を
頻繁に変えたい人にはメリットでもあります)こととデメリットはジアミン染料が使用されておりジアミンかぶれを
起こす可能性があり必ずパッチテストを行うことが義務付けられています。
※放置タイムを20分にすることも可能です。
デミパーマネントカラー「HUE GLOSS」の特徴はこちらから!
https://www.no3.co.jp/products/color/hue-gloss/
デミパーマネントカラー「HUE GLOSS」の染色性は中西のインスタグラムから!
https://www.instagram.com/?hl=ja
研究の目線でCHECK!
「HUE GLOSS」全成分表示
重要な部分なので知りたい方はこちらから!
今までと違うところは「クリーム」ではなく透明な「アニオンゲル」です。1剤と2剤はどちらも液状ですが、混ぜると
ゲル状になるという日本にない珍しい処方です。アニオン性と聞くとシャンプーのベースなので、パサパサするのでは
ないかという懸念があるのですが、実はめちゃくちゃ油分が配合されています。そのため、仕上がりはツヤ感・まとまり
等が非常に向上します。
デミパーマネントカラー「HUE GLOSS」の形状はこちらから!特殊なゲルです!https://www.no3.co.jp/blog/2018/05/5765
重要な部分を知りたい方はHPのインスタグラムのマークをタップし中西京介研究所(nakanishi_kyosuke_laboratory)の登録をしてくださいね! 重要な部分を投稿しておきます!よろしくお願いいたします。
3.まとめ
現役研究者が美容師をしているあなたに「絶対知っておくべきヘアカラー」を教えたい。現場で即役に立つ、
今すぐ活用できるオンラインで週30分で理解できるように無料で教えます!
このようなテーマで自分が学んできたことを全てアウトプットしてみました。いかかでしたでしょうか?
今後もヘアカラーは様々な進化が起きていきます。乗り遅れないように必ず読んでおいてくださいね!
最後に、
こことても重要です!
少しでも勉強になった!と感じていただけた方は必ずインスタグラムで「nakanishi_kyosuke_laboratory」のタグ付して発信してください!
ありがとうございました。
Comments